そこまでのはなしではないけど

誕生日忘れた。

日にちを忘れたじゃなくて、何も考えるもなく過ぎ去っていた。こわ。

10歳になるまでは誕生日が楽しみで仕方がなかった。

十代になると、斜に構える様なところもあったが、何かしら買ってもらえたりしてうれしかった。

二十代になるとバイトや仕事でお給料をもらって、自分で自分に何か買える一つのいい機会になった。

三十過ぎになると、何がめでたいのかわからなくなっていった。イヤ両親はうれしいんだろうけど。だんだん年をとってゆくことが、自分にとってはおめでたいのか難しい年齢になってくる。

誕生日とは負いと向かい合うイベントに変わってきた。

そしてアラフォーである。とうとう仕事が忙しすぎて、その日が過ぎて思い出す。

 

誕生日のあり方がどんどん変容する。肉体の衰え、思考速度の鈍化、そして時間の流れる高速化…。時間が人を変えてゆく。変わってしまう。ゆうても忘れてことがなかったから怖い。

脳の作り方が変わってゆくのか、それとも一般的な紳士淑女のように、結婚して子供を設けていたら、誰かが覚えていて、祝ってくれるのだろうか、レールを外れたからこういう行事に疎くなるのだろうか。

教えてくれた会社の偉い人に感謝。多分教えてくれなかったら月末に気が付いたはず。

もしくは給料日。

自分のは忘れるんだよ。人のは覚えてるんだよ。