むしろ本物 

体重は大幅に減らしたい。でも筋肉量を増したい。出来るだけ安く自分の夢や理想に近づきたい。そんな簡単にトレードオフできるのか?といった話が跋扈する21世紀。トレードオフ。等価交換。得る事前提で失うことを念頭に置かなくなった。そんな時代。


クラウンの横幅強化モデルが登場。クラウンwsプロトタイプ。プロトタイプながらかなりの好感触。すき。


男の子が好きな言葉プロトタイプ。プロトタイプは正規版を超えるのはもはや常識。これはどうなる。


横幅が伸びたことで長所であった軽さが消えるどころか強化されているように見える。たぶん最軽。振り回すことに関しての感触はそのままで、形状のやさしさも扱いやすく、思った以上にしっかりと回転する感触も通常版と変わりなく維持出来ている。

横幅を得ることで失ったものが少ない。ベアリングのエッジ付近はかなり作り替えられており、バランスの再構成を想起させる。グイグイという感じではないけれど、スイスイと動く感じは小気味よい。
すいすい動く理由の一つは、ひょっとしたらプロトタイプの修正点として挙げられているパッドの溝の深さのせいかもしれない。目視ではわからないんだけど、少し溝が深いようで、厚めのパッドを入れることで本来の性能に近づくということだ。

ということで貼られているパッドはいつものC3パッドだけど、付属のサクラパッドやリワインドのプロレッドあたりが本来の完成品に近いフィーリングになるとか。
とりあえずアケポンで、パッドの情報があるのでいつもより太いバインドストリングで遊んでみる。普段使いはノーマル。

いや。これくらいの滑りの方が軽さが立っていいわ。確かにバインドは要注意だけど、これはこれでかなり抵抗感がなくて遊び易い。むしろこれが完成形なのではと思う。そして俺の性癖はかなり滑り重視だったんだなと確認される。

バインドできればいいんだヨって位がちょうどよかったんだな。

そして回転性能を上げたことで操作感を増したという事。このトルク的な部分を本来の物に近づけるには、厚めのパッドが必要という事か。
プロトタイプながらしっかりと出来上がっている感じがする。ここまで幅広にする用途がいまいちないんだけど、これを最初のうちにメタルヨーヨー初心者が抑えるのはあり。ファンならマスト。

プロトタイプであろうと…というかプロトタイプだからこそパッドの厚みでどれだけ変わるのか。そこに紐の太さが関わってくると……とセッティングの意味や意図。自分の趣味まで結構読み取る事が出来る。

アケポンで迷いなしで遊べる今日日のヨーヨー。でもこういう風に付け替える事が出来る余裕の幅を作ってくれるのは(?)、初心者にはチャレンジングで、経験者たちにはエンジョイの幅であり、それが結構必要性があるように語られると、その分楽しくなるよね。
こういう商品でありながら余裕を持って作ってくれると面白い。単純におすすめセッティングに合わせるのではなく、自分の性癖に問いか手深みにハマる。
何に似ているかと言われれば……うーん。前作トルクにかなり近いのかな。それにスイスイ感が足されている感じ。直径で回している感じではないけど、かなり回ってくれる。そしてクラウンの良さを継承している。
これなら。あり。
クラウンwsよりいいヨーヨーはいっぱいあるけど、これはこれとして存在感を残せるように思える。いじれる幅を残して遊び易さを上げている。結局フィーリングが合っただけかもしれないけど、ws最高や!と言いたくなる。
同価格にない存在感は出ているように思える。フラグシップをワイドスタイルに変更したいと言えばシャッターがあるけど、ワイドアングル初期は軽量過ぎ。現在は重量を増し安定系を目指している。クラウンシリーズとは別の価値を出しており、見事生き残り成功。
正直これは使いやすさもあって買ってよかったと思える商品。はずれが無くなったヨーヨー購入でこんな気持ちは…久しぶりではないけど、こういう買い物が続けばいいよね。
例によって複数買いしたけど、これはマジで後悔なし。