立ち位置変わらず戦える

高価なプラスチックヨーヨーの行方
スピーダーホリックがかつて2k台であったころ。プラスチックヨーヨーというのはそういったものなんだろうと。かつてのハイパーレイダーのようなことはもう無いのだろうと思っていたが、作り方、金リム、多くの方法で価格と性能を釣り上げてきた。金リムはとにかくフィンガースピン用のスポットも高額の要因になっているのか。


プラスチックヨーヨーとはいえ値段が決して笑えない。当然性能も上がっているんだけど、親しみやすさという部分では、かなりネックな仕様。今だにヨーヨーと言えば水風船しかイメージできない層、木のヨーヨーだけの人、プラスチックまでなら合法と判断できる層などあるだろうが、このあたりの人たちは、現代的プラヨー価格を認知することはできないだろう。

 

ハイ6.5k。プニル。おそらくプラスチックニールの略。見事な価格設定。一般的メタルヨーヨーの価格に並ぶ。もう価格ではわからないよね。買うっきゃない。

ニールは幅広でかなりトルクが強く、しっかりとした重みを感じる商品。パッドの互換性の低さはあるけれど、値段の課題を乗り越える事が出来るのであれば、初心者は買いのヨーヨー。

ヨーヨーやっている人が近くにいて、リクリのヨーヨー使っている人であれば、間違いなく買っていいと思う。遊び易さと競技制がしっかり詰め込まれている。これが初心者向け?カバーエリアデカすぎ問題でもある。


そんな初心者界隈に漬物石ぐらい大きな一石を投じたニールのプラスチック版。そしてバインドモデル。初心者はどっちを買うべきなのか。それは当然メタルのニール。でもこれはヨーヨーを買い続けた業を背負ったタイプのユーザーの戯言。プニルの良さは別。

まずはフィンガースピン。チートコードのような、『指をここに差し込みます』ソケットは存在しない。メタルのすり鉢状の緩い下り坂、中央部分にはほんの少しのくぼみ。そうそうこんなんでいいんだよ定期。すっと乗ってサーッと回る。ニール同様にややバインドが掛かりやすい幅設定となっていて、ノーマルのひもでもすっと巻き戻せる。このあたりがニクい。DNAも手順マスターで全然いける。いやほんとうにね、これくらいの方がデザインを壊さないの。DNAしない人たちにとっても、金属で軸回り強化しているってちゃんと評価できるの。ソケットって想起させるレベルはちょっとやりすぎ。

 

何度も繰り返すが、シャッターでも出来るんだから。あらゆるメーカーがやや過剰なつくりをする必要はない。

 

閑話休題

形状はニールにそっくり。ウイングの折れ始めがプニルの方が内側から始まる。そのせいもあってプラスチックの特性的なソフトな感じと一緒にしっかりとした重みがある。軽快というよりかはノッシリとした重量以上の重さがある。

そしてあらゆる部分が丸くつくられている。はっと思いついたのがエッジレス。丸くて肉厚。これはかなり特徴的で、シャープであればあるほどっていうイメージを覆す操作性。リクリだから回らないはずがないし、重量感とコントロール性。この辺りはニールを継承している。ニールを評価できる層は買って損しない。柔らかくて丸いシルエットとニールの共存は新しいプラヨーの概念。


リクリはディフュージョンがある分。それより3kも高いヨーヨーってどうなのッて思っていたけど、初心者向けの素養も両者備わっているけど、すみ分けしてる印象。横幅の違いもあるし、軽快性を優先するならディフュージョンはいまだに選ばれるべきプラヨー。軸周りの不安があるらしいけど、遊ぶには必要十分すぎる。

 

そしてお色。多くのプラスチックヨーヨーの初回販売分ときたら基本的にはクリアカラー系が多い。プニルは初回からしっかりとクリア以外の色をそろえた。ティールを買ったんだけどしっかり緑。

クリアカラー系のプラヨーはまるで昔からマストのように捉えられているけど、そろそろしっかりとした色プラでも良いんじゃない?強度的課題があるのか?あっても問題ないと思うんだよなぁ。プニルは肉厚な構造でしっかりしている。このあたりもこれからは選ばれる要素になると思う。

 

競合の多いフィンガースピン可能なプラヨー。ニールありきであれば、ここまでプラとメタルの良さを出した兄弟モデルはない。並べるだけで飯が美味しく食べられる。スピホリはバイメタルに行ってしまったしね。
モジョぐらいか?モジョ→シノレス→ドミネーター。ああ、スカイヴァもあった。素材を超える変化や進化を楽しめる。それにこういう売り方をするということは、作る側からすれば押しの製品という事。