つたえられないとき

(´A)<乗り越えることが大切 

学生さんはつらい時期を乗り越えているだろうか。NHKが月跨ぎに、夏休みを乗り越えられず最悪死を選んでしまう学生さんに対してキャンペーンを張っていた。あれは選んでいたタレントさんからみても、いじめ防止や対策を背後に構えたキャンペーンだったんだろう。

ネットで拾ったデータだけど、学生さんの自殺。このデータは夏休み明けに特化したものではないけど、自殺の理由のトップは親からの躾や叱責関係らしい。2位は家族との不和、3位は学業不振。らしいよ。

以前も少し書いたけど、やっぱり家族がしっかり受け止められないと、逃げ場がなくなるんだよなぁ。親はやっぱり偉大でないといけない。自分が感じなかったことを、子供が体験しているときに、自分が未体験なものを理解しないといけない。

このデータを見ると、『いじめ』と『その他学友と不和』が分けられている。これが一緒なら1位。でも分けられていて、しかも友達と上手く行かないと、決定的ないじめを誤認するわけもないだろうし、クラスメイトと上手く行かない。けど、いじめがあるわけでもない。おそらく当人も感じてもいないレベルで亡くなる人もいる。

おっさんになって思うのは、やっぱり多感な時期なんだなってこと。

あんまり頭は良くなかったけど、高校なんて行きたい大学を早めに設定していたし、そのためにどうすればいいかを考えていると、いじめられてはいなかったけど、友達が少なくても今自分が求めている作業があると、あんまり足かせにはならなかった。

現代はスマホ社会というべきか、とにかくネットでつながっているし、自分一人になってしまうと、逆にずっとボッチになってしまう。さみしさが際立つ時代なのかもしれない。

でもさ。大学なんて下手したら4年間ずっとボッチの可能性だってある。俺は最初の授業で一緒になった人たちが、一緒に留年し、一緒にバカやる友達になった。最初の授業は何だっけ?英語だったかな?必修の授業で作れた友達以外あんまりいなかった。

卒論ゼミなんて繋がりのネットワークが出来た後だからなぁ。手遅れ感がある。友達の友達系でできることはあるけどね。

多感な時期だから、あれもこれも…色々なことを感じるから、そういう事や流行のことを同世代と話したい。友達と当たり前のことをしたいから、いじめに行かなくても、孤立を感じて嫌になってしまう。さみしさを中々、思春期で乗り越えるのは苦しいのかもしれない。

大人になっても隣の芝は青く感じる。みんなが楽しそうにしているだけで疎外感を受ける。誰だって大事にされたい。そういう気持ちがあるけど上手く行かないし、だからと言って自分の中で孤独を消化できないとキツいんだろうな。

そういう意味では温かい家庭と両親はどんな人たちにも必要。

自分にはそういうことが、仲良く自分から一歩前に出ることが『下手くそ』なのだと思いながら生きることも、きっと学生時分では難しい。割り切れない。

死んだらおしまいだけど、このしんどさはどこかで終わる。もちろん新しいしんどさが始まるけど、どんどん人間は経験してゆく。割と耐えられるし、会社は辞めることが出来る。

一人でも平気で仕事以外コミュニケーションをとらない社員さんもいる。平気そうに毎日働いている。そういう姿は名作映画や感動ドラマを見るよりもずっと勇気をもらう。ああいう風になりたい。小さなことにとらわれず、仕事と割り切ってスマートに動く。苦手な社員や上下関係に苦しむ自分がみじめに見える。

学生時代何時をやり直したい?もう一度行きたい?なんて質問を聞かれたことがある。

大学以外無理。あの頃の脳味噌のコンディションを取り戻すのは無理だけど。ある意味高校はトラウマ。なかなか人間関係は上手く行かなかった。なんで学校行かなくなったり、死ななかったんだろう。不思議なぐらい。

本当に高校なんてもう一度時間旅行して通えって言われたら死ぬ。

家族が居たから行けたんだろうな。よく辛いとは言えなかったけど、大変だとは伝えていた。伝えられる関係だったんだな。親に感謝だ。