懐の深さの単位

マジックヨーヨー HOTDIGGIDY【以後HD】

気に入っているとか、そういう意味になるヨーヨー。バタフライナイフでヨーヨーを開封するモヒカンとサングラスが決まっているディラン兄貴のヨーヨー。販売されているサイト上では懐の深さが売りらしい。

言い様だなぁと思った。

でも買わなきゃって、ずっと思ってた。欲しい色がなかなかなくて2年流した。

自分が所属するコミュニティの中で、懐の深い人に出会っただろうか。話を聞いてくれる人はいる。それを上に伝えたり周囲への伝播…いわゆるインフルエンス能力がある人には出会ったことがない。

ネットで検索すると、包容力があるということらしい。いわゆる兄貴分。親分肌。姉御肌、バブみ……。そういったものを取り込んだヨーヨー……。

発売は2年ほど前。直径はクラウンと一緒。幅はクラウンの方がハガキ1枚分ぐらいある。スタンダードな形状だがウイングに丸みがなくシャープで、ストレートから折れ曲がるまでの位置がだいぶ外側に来ている。これによってトラピーズ有効幅と、ウイングの折れ位置、おそらく重みを稼ぐポイントの開始部分を外側に設置している。そのため、ロックスター的な形状をしているが、投げ出しの軽快さ、トラピーズ有効幅、ストレートほどではないけど、ストレートに近づけて大きく振るときの軽快さを出そうとしている。

そしてサイドフェイスのフィンガースピン仕様。前作のモノメタルクラウンは、『フィンガースピンクラウン』と、のちに名称を変えることになるが、それとは違いサイドフェイス奥にほぼ平面の中央部に円形の『くぼみ』というよりも段差を用意し、そこに指を滑り込ませる志向を見せる。

そして外周に重量を寄せるためか、サイドフェイス外側に指をひっかけることが『できないわけ』ではないくぼみがある。YYFにおけるシュガーのようなアレ。個人的にこっちが安定しないけど、シュガーより先に重量アドバンテージとフィンガースピンもこなす『懐の深さ』を表現したと思うとイカス。

ただフィンガースピン部分にもブラストあった方がいいんじゃないの?とは思う。個人差の域か。トラピーズ有効幅の強化は5Aでの使用の可能性も感じさせる。文章に書きだしてみると、思ったよりも懐の深さ…ヨーヨーにおいては嫌われる理由の少なさや、遊びの幅、プレイバリューの良さを感じる。アンダー4000円。

よくよく言われる『最近のヨーヨーにはずれがない』というのは、HDにも当てはまる。あんなパンクな格好をしているシグネプレイヤーとは思えない懐の広さ。嫌、間口の広さを感じる。

ファーストメタルとしては何でもできる分の焦点の弱さもある。

フィンガースピンもできるけど、別にこれだからっていうオンリーワンではない。競技性のパワフルさに焦点を当てた同価格帯の競合は多い。フィンガースピンよりも幅広ものメタルで、トリック成功率を上げる方がって考えだって出来る。

SNS上でフィンガースピンの価値が上がり、各社フィンガースピンを見直しているが、そこ以前の本来の競技性にリンクさせると、フィンガースピンはある程度進歩していても、やはり勝ちの中では性能を落とすという懸念がある。

個人的に5年位前までの、フィンガースピンブームから、その後の凋落。そしてパーツ化。プラヨーなんかではおなじみのパーツになったけど、プラヨーガチクラスにはやっぱり搭載されない。フェイバリットプラヨーのスカイヴァにはメイン武器として搭載されているけど、あれは回転性能ちょっとおかしいし……。

マジックヨーヨー者におけるフィンガースピンの悪夢といえば、個人的にはヴェイパーモーション。C3とのコラボ商品で、C3暗黒期のブラックホール的な個人的な立ち位置。日本の人気アニメや特撮を勝手に意識したカラーモデルもあり、売ってやろうというハートは見られたけど、復帰して1年程度の自分には、そこまでして、なんでこんなものを……と思わせるやつだった。

そのころからは格段の進化と、ニーズの中でのすり合わせがきっちりできている。まぁ俗にいう金リムのヨーヨーとフルメタルを比べるまでもないが、スカイヴァは素材変更にもきっちり対応しただけに、当時の暗黒感は中々。

大胆な話の外し方は大型連休が存在しない労働者の特権。

ファーストメタルとしてはお勧めできないけど、マジックヨーヨー未経験のプレイヤーにはおススメ。振り心地には全く文句はない。でも、それ以上が存在する。ある意味これは基準点を作るうえで重要な一品なのかもしれない。

攻撃的な評価をすれば、何でもできる。エキサイティング!!!なわけで、これ一個あればもう困ることはない訳で。安いし、いいお色さえあれば、テンション上げて購入して、シグネプレイヤーのディラン氏のようにバタフライナイフで開封してみてほしい。あれ。遊べるやん感があって楽しい。

ディラン氏も楽しく遊んでいるようで、こういうシグネプレイヤーがどんどん発信するの良いよね。

我慢のしどころ

誰のだよって話。

お題「これ買いました」

数年前の福袋より ダンカン ロードランナー

自分のいいと思ったものがシリーズ化しないというか、一瞬でなくなるってことは、人生でままあることだと思う。自分の好きなバンドが大成しない。ひどい時は贔屓にし始めたら解散した。

ゲームで良いと思ったシステムが次回作まで引き継がれない。10年以上寝かせてユーチューバーに叩かれる。メーカーたちはそれを忘れて、いや存在しなかったかのように新しい可能性を模索している。あんまりじゃないか。

そんな気分になるロードランナー。可能性を秘めていた。

上記にもある通り、最近購入したものではないが、開封したのが最近だったっていうね。見た感じ可能性が詰め込まれたわがままな一品に感じる。

まずはサイズ感。クラウンより直径は一回り行かないぐらいのサイズ感。TP2よりは大きい。このサイズ性。確実に需要性を秘めていると思うんだけど、誰も続かないアングラ感がある。そしてブラスト加工。C3よりも少なめでちょうど良い感じ。

そして形状。何よりもその異形を引き立てる16本のミゾ。このテクノロジーは現在に生かされてはいない。失った技術というべきか、捨てられたものになるのか。ただこれを除くと、よくありがちなバンプをしっかりとった、使いやすいサイズ感のヨーヨーに過ぎない。

それに4000円払うほうが美味しいなんてことは言わないで。

まず遊んでみての感想なんだけど、遊びやすいけどスリープの伸びが厳しい。伸びないっていうよりも目の前で減衰している。珍しいものを見させられている。

じゃあ何のせいでこんな減衰をお見舞いされているのかというと、まずは低価格モデルだから。完成されたものを低価格でお出しするわけないじゃんと。そしてやっぱりこの溝なんだろうなってことはすぐわかる。

いやね。まじで最初この溝何のために存在しているのか解らなかった。確実に遊んでいるときに、ストリングが溝にヒットからのロスって誰にだって想像できるじゃん。

小柄ながら重さをしっかりとスタンダードなところに持ってきているから、それでカバーしたいんだろう。それでしっかりとした投げ出しやすさを感じる。あれ。でもそれだけかって言うところ。

そう。この溝はキャッチや投げ出しの際のグリップ強化になっている。メリット1に対して失ったものはどれくらいあるだろうか。さすがに初心者にお勧めできる商品ではない。それでもなお補って余りある子のグリップ感。昨今の低価格帯なのに『しっかり』遊べるっていうのとは違う。低価格帯ならではの『あそび心』がこれにはある。

当時からはやり始めていたワイド化を行い。両サイドに盛り上がりをつけ、ヨーヨーとしての品質を高め、そこにスリッドを入れる。打っていて自分自身で『どうしてこうなった…』と思っているのだけど、このスリッド、溝技術。現在に生かされることはない。

振ってみれば楽しさと興味深さがあり。たくさん揃えたいコレクターとしては一つは持っていたいモデル。そして多分理解者が少なかったんだと思う、このスリッドシステム。いいと思うんだけどなぁ。ファンヨーとしても復活する感じがない。

大いなる可能性があるんだと感じている。ただいいものを作れば売れるっていうわけではないし、そのフォロワーが俺しかいないんじゃッていう感じ。

でもかっこいいよね!素材変えて作り直してほしい。ダンカンらしいヨーヨー。

 

 

 

ありがたみを感じるには自分がドブに落ちる必要がある

お題「捨てられないもの」

かいしゃ。捨てるのもメンドクサイところに差し掛かっているが。

紳士淑女の皆様は職場がお休みになりましたでしょうか。先ある若者の皆さんは学校がお休みになりましたか?

僕は今日も仕事でした。明日も仕事です。ずっと仕事ですね。令和4年の最初の休みは5日になります。忙しくできることは幸せかもしれないけど、そのせいで、今日も帰りにスーパーによると、人があふれているんですね。荒んだ気持ちにならないけど、時期が自分とフィットしない生活に悲しさを覚える。

弊社は年中無休。年末年始のような時期も休む順番がある。優先順位。

1 上層部

2 パート・派遣

3 結婚し子供のいる女性社員(離婚含む)

4 結婚し子供のいる男性社員

5 結婚している社員

6 結婚していない女性社員

7 結婚していない男性社員

私はカテゴリーセブンだ。親でも死なないと休めない。

「暇だったら働いてほしい」という発言を上層部からいただいたけど、うーん。平時からいつもそんな感じで働いているから、あんまりその屁理屈を受け付けないんだよなぁ。

派遣やパートは実質的に社員じゃないから、高速が難しいのかもしれない。子供さんがいる社員も分かる。ブレンパワード見てたから。ジョナサンみたいな家庭が増えるのは心苦しい。結婚している社員というのも分かる。年中無休だ。奥さんや旦那さんとまとまった時間だって取れない。許してやる。

問題はド底辺のカテゴリー6と7。何でここで差があるんでしょうね。上層部はほとんど男で構成されているためか、女性に対して譲りの態勢に入っている。女の人だっていろいろあるんだよって感じ。女性に対してよりも、何かそういうデータがあって上層部は判断しているのか?上に対して不満はある。

ちなみに今月まとまった休みが欲しかったけど、却下された。会社は有休を拒否する権利があるのかもしれないが、3か月連続っていうのはどうなの。提出してパーフェクトに通らないという感じだと6か月分連続。

『6月と7月と8月の時と…10月と11月も1月も……ずっと…待ってた!!』

『3連休申請だろ!!引っ越しに必要な日程もだ!』

そんな感じ。

でもここまで世間と逆行して生きると、同じく頑張って営業しているスーパーやコンビニを見ると本当にありがたく思う。俺らだけじゃないんだって感じる。社会を動かしてるんだよな。そう酔った気分にでもならないと、この1週間は乗り越えることができない。

なんだか惨めな気持ちになりましたが、よいお年を。僕は昨日届いた主にマジックヨーヨー大量購入で心を癒そうと思います。

人に薦められる物の少なさよ

今週のお題「買ってよかった2021」

まずは今年のマイヨーヨートレンド重量級クラスから。

ターニングポイント サンクティ・グレイル

とうとう来た80グラムのヨーヨー。そしてチタン。そして6万円。鈍く光るクールなあいつ。高級ヨーヨーとして例の木箱で送られてくるスーパースター。開けたときRAWのターニングポイント2かと思った。でも振ると単一金属モデルで、最大重量ということで、かなり滑らかに動く。

バイメタルモデルのオーディナル1と違って、スタビライザー感が少なく、重さは……とにかく好き嫌いはこちらのほうが少ない感じがする。まとまりがいいというか、セッティングしやすい。この重さと少し小柄な感じを、自分好みに落とし込みやすい。

個人的なセッティングはストリングノーマル、重さと形状で滑りを前面に出しているので、ひももそのあたりを生かすセッティング。そして短めにカット。長いと振り子効果で指に重みがかかる。ひもは短くなるけど、細目だからしっかりバインドできれば投げ出しのパワーを確保。

よく回るし、色物ではあるかもしれないけど、コレクションモデルをとうに超えた戦闘力を感じる。突き詰めた逸品。ピーキーかもしれないけど、何かしらの性能が劣って、何かが最強クラスというよりは、重量全一、そのほか80点という感じの優等生モデル。

 

 

続いて素材厨としての買ってよかった

ヨーヨーエンパイア THOReST

外れなしのエンパイアモデルの中で、最も間違いがない植前選手モデル。トールも強度アップなど見てわかるキャラクターも魅力。今回はオールステンレスヨーヨー。例によって若干重めのモデル。そしてチタンのように主役にするには珍しい素材を使っている。驚くべきはスローしてバインドからのドスンとくる信頼感パワー。

基本のデザインである同時発売のオーディンは幅広でパワータイプだけど、こっちは幅を収めて調整している。スタンダードな大きさではある。しかしこの振り回した時のパワー。そして植前選手の求める強固さをしっかりアピールしている。

軸の太さから一般的なモデルとは違う。ある意味根本からシグネチャー的な製品。

これも重さと相談してのセッティングになるけど、ファットぐらいで短めで、重さをリスクにしないセッティングがいい感じ。ある意味ファットぐらいのほうがパッドの調整が楽しめるしね。

いやーもう少し重くていいから、オーディンとサイズが一緒になったらもっと面白かったのになぁ。オーディンもすごく使いやすくて、持っているヨーヨー中でも少し異質でお気に入り。

 

フラグシップ沼への入り口 

ヨーヨーファクトリー シャッターJDS

特にセッティングしなくてもここまで遊べるシャッターというのが神がかっている。開け本で嫌われないヨーヨーに仕上がっている。

正直遊んでみると、シャープな動きと回転性能の向上は感じたんだけど、正直底までかなって思っていた。でもよく考えると振り比べに使っていた現行のシャッターは自分好みにセッティング済。若干思た目かもしれないけど、クイックな動きと直線的な動きに対応した感じですごい。

振っていて感じたのは、シャッター味の奥底にエッセンス系の感触を感じる。同時期に発売されたコロッSUSもそうだけど、ある程度エッセンスでSUS的な感触は現状の方針として固まっているのか。エッセンスの出来が良いだけにコラボとして血を混ぜるには文句がない。

シャッターというフラグシップにまた一つ遊べるモデルが加わったんだけど、今一ファーストメタルとして評価されないシャッターをJDSからぜひ始めていただきたい。これは素のシャッターとは違い日本人が好む戦闘力最初からマシマシモデル。これを入り口に魅惑のジェントリーシグネの世界に浸ってほしい。

というかシャッターもルーピングモデルみたいな微調整の世界から、時々使ってみると十二分に遊べるんだよなぁ。ガチではないかもしれないけど。一つヨーヨーを買って長く使いたいとなると選択から外れるのかな。

そのうち悪夢も利用価値が出てくる

今週のお題「忘れたいこと」

楽しい話が見当たらないので、職場の嫌な話を少ししたい。

今の仕事を始めて3か月ごろ、年下の先輩に『お前向いてないからやめろよ』とありがたいアドバイスをもらう。

なんというかショックだった。

気軽にこんなことを言える人間がいるってことと、他人に対して非常に無責任なんだなってつくづく感じると同時に、苦労せず、自分が気持ちの良い環境しか愛せないんだろうなって。そもそも本当に至急やめてほしければ、向いている職業も提示するべきだし、紹介するべきだろう。

とにかく、そこからもうその先輩がだめになった。

反抗心ではなく恐怖対象になった。

向こうは10くらい年下だったかな。とにかく、もう駄目になった。働き出して5年ほど経つと、その先輩は昇進され俺の上司になった。その年の社長との面談で、マジで無理。勘弁してくれと伝えて部署返還を得ることになる。

あの時は本当につらかった。個室でご指摘を受けるし、ミスに対してすぐに上層部の名前を出され一種の威嚇と受け取れる発言も受けた。特に症状もないのに、血中炎症濃度が爆上げして、1週間点滴付けになったこともあった。病院から出勤。退勤後に病院だ。まぁ厳しく当たられたりしたし、会議中に『お前は話すな』と指示を上層部の前で普通に言われたりした。

それでも向こうからすると、チーム運営にとって俺は邪魔ではなく、社長面談では、チーム運営に問題がないといわれていたらしい。

俺は入社直後に言われた嫌味を忘れることが、中々出来ずに5年目を終えた。調子が悪くなると、その方との巡るめくメモリーを夢に見る。でもその時に、このしんどさを武器にしたいと思った。

地獄の5年目。虚勢を張って何とか上手くやっているように生きていた。実際はそんなわけではなく、それでも潰されたと思いたくないから、点滴を打ちながらでも仕事をした。いい経験になったと言ってくれる人もいるけど価値はない。

むしろ社長に頭を下げて部署替えをしたんだから、もっと自分のポジションを明確に出す。キャラクターとして生かすことを考えた。とにかく表情に出す。相談を受けてもらう。徹底して刷り込ませる。『自分がおびえている』ことを前面に出す。

自分の能力が低いことを話しながら……向こうが悪いのではなく……といった感じで関係性が破綻していることを表現する。実際破綻したしね。

忘れられれば良かったんだけど、むしろそこまで行ってしまった向こう側も、もう寄り添う思考は持たないだろうし、お互いにきっちりゾーン分けして生きてゆくことが大切なんだよね。視界に入らないところに基本的に配置されるようになったわけで、お互いに精神衛生上によかったに違いない。

避けられるなら徹底して生かさないといけない。出来るだけのことをして、それだけは勘弁してくださいという枠においてもらう。マイナス査定になっているかもしれないけど、生きてゆく程度にはどうにか周囲を生かして自分を殺さないようにしないといけない。悪夢だって利用して見せないと。

 

じゆうのきりうり

「フリーにはたらく」

働くってことがテーマで、自由さをどこに感じるのかということ。もっと今の職場で自由にやるためにはどうすればよいのか。しかもフリーランスな話が絡んでくる。お題がカオスというかなんというか。

テレビやメディアで報道されているようなフリーランスが職場にはいないし、なかなかそういう人材が存在できない環境ではあるんだけど、まず派遣・バイトの人たちっていうのが、そういったフリーランス的な。職場に関して制約や管理を受けない人たちなのかなと思う。

彼らは縛られない代わりに、即戦力として求められている。

仮に中途採用で今加入したAと同日に派遣として加入したBがいる。

どちらを大切にするだろうか。派遣も数年同じ職場にいれば社員になるルールが整備されたが、現状、やはり正社員として入ってきた人間や、正社員になることも視野に入れた人たちが大事にされる。

それは同じ時間を責任を持って戦う人員であること、悪く言えば同じだけ時間を職場で消費すること、会社に時間をくれてやるメンバーだからに他ならない。『同じ釜の飯を食う』とはよく言ったものだ。毒が入っていればもれなく一緒に被害にあう。

つまりフリーに働くといっても、基本的に働くということは、自分の大切な人生を切り売りして報酬を受けることが根っこにある。

いやいや。生きていくためには仕事で報酬を受ける必要があるだろうと…思われる方もいるだろうが、その職場を選んで働いてやっているのだ。そのうえで人生をお宅(勤め先)で消費させてやっている。

そういったギブ&テイクの環境で、当然フリーランスや仕事時間に縛られない、パートやアルバイト、派遣が職場の中で混在している。

どこに責任が集約するかというと、やはり正社員で、ほかのポジションの人たちっていうのは、重責を与えられない人たちになる。時間的制約や職場に縛られない代わりに、一種フリーな代わりに責任は与えられず、まぁ……給料に反映される。

風のように現れて、こちらが求めている以上の能力を持っていて、職場の救世主と化す。どこの馬とも知れない人が突然やってのける。そして上層部は素早く判断し、好待遇で正社に格上げをする。まるで明智光秀と信長のように。

……でもフリーランスだから、基本的に外注のように組み込まれないことを由とするんだよね。

勤め先が今社員不足で困っているけど、そういうところで好待遇であっても、正社員にはなってくれない。うーん。自由に時間を大切にしているのだろうけど、そうであるなら…フリーに生きる素晴らしさはあるにしても……いらないかな。

そして、職場で自由に働くっていう話。こっちは人手不足で自由に動くというのは、当たり前になってくる。というか、人手不足だから、ポジションに縛られた動きしかできないのは困る。

うちのチームのボスは数年前より、サッカーでいうところのポリバレントな社員育成を理想としている。なんでもできる連中をそろえて人員不足を乗り越えようとしている。今では何でも出来る人も増えて、職場のカバーリング力という意味ではかなり強化された。しかし数年たっても人員不足が続いている。

結果的瓦解があるのではないかと思っている。現状そこに上記のフリーな人材たちでサポートしていただいている。

結果的に簡単な仕事や日常行う作業を、フリーに取られてしまい、難しい仕事を専門に正社員が受け持っている。これは果たして解決したというのだろうか。手は空いたかもしれない。プレッシャーは増えた。

最初に書いたとおり、自分は生きるために働いているだけで、職場に重きは置いていない。別にどこでもいい。生きてゆける分と趣味ができる金があれば良い訳で発想こそフリーランスというか、地に足がついてないという感じだけど、ずっとここに居続けたことで、職場に関しての視野が広くなる。求めることや出来ないだろうなと思えることの違いも分かってくる。勤め続けた成果だろうか。

果たして、こんな、ある意味での勤めすぎたシガラミをぶっ壊して、会社の課題を解決する力がすべてのフリーランス(この場合は派遣やバイトじゃないやつね)が持ち合わせているのだろうか。世間的に期待され、かっこよく響くフリーランスとして、どこででもやれてしまうのだろか。

一般的に人材不足が求められているご時世で、一方でフリーな働きを(労働者サイドは)求められている。ただ、短期間でいなくなるっていう前置きの人間は、そこに縛られている人間にとっては、よほど有益をもたらす存在でない限りは、信頼には値しない。信用できる程度。つまり損切の対象でしかない。

むしろ社会的にフリーランスがあってもいいと声高に話されるということは、もうむしろフリーランスが時代遅れになりかかっており、もっと良い在り方が水面下で動いている気がする。

自分で書いていて嫌になるほど暗い話。それが労働。

つまりっていうか働くっていうことは、少しづつできることを増やして、職場の空気を作れる存在になっていって、少しづつ誰かの話を聞けるようになっていくこと……だと思うよ。そして劇的な何かを期待しない。自分一人では劇的なことはできないんだから。そして日々穏やかに過ごすことを狙う。

そうなるためにフリーランスが必要になり、成果を出すのなら、きっと社会に、職場にフリーランスが必要なんだろう。自由な立ち位置で自由な思考で職場を改善できる強い権限を持つ人がどこの位いるのか。

今は必要ないというか、そこまでの方は必要にされる数は居ないと思う。

 

えらばれないりゆうがない

ターニングポイント セントエルモ 7500円
初心者を抜けて、早い段階でセントエルモに出会えたユーザーって幸せ者だと思う。
このヨーヨーはいわゆるロングセラーモデルでもあるし、よくある流行に左右された長所ではなく、一種の普遍性を商品に落とし込んだつくりをしている。

発売当時の感想はあまり知らないけれど、3年以上たった今降っても真新しさこそ無くても、よくできたヨーヨーだと遊べば遊ぶほど、レギュラー感が出てくる。

セントエルモは価格的には高い。人気モデルだけに色さえ選ばなければ買うことが出来るレベル。再販したタイミングで好み系の色があれば、未所持のプレイヤーはぜひ買ってみて欲しい。

そのレベルの購入推薦。損はないだろうし、何というか、もっと早く気が付いておきたかった定番商品。

価格的にはマジでお値段以上なんだけど、お値段がワンランクそれでも上。避けたくなる理由は理解できる。
もしヨーヨーを初めて、人よりエンジョイできそうだなって感じるビギナーがいたらぜひ手に取ってほしい。それよりいいやつあんまり今現在の新作でも出回ってないんよ。恥ずかしながら復帰4年目にして商品を今年購入したんだけど、自分が好きなタイプではないけど好きになってしまう。この説得力よ。
とにかく「まとまり」が良い。スキがない。悪く書くところが無い。あえてそういう製品を手堅いつくりというのかもしれないけど、そこに悪意が無いというか、力強く回り、しっかりとコントロールが効く。重たさも適正。全部が80点以上というか、今まで自分が好んでいた点がセントエルモに触れることで、総合力という観点で敗北する感触。
だからこそ早く触れておきたかったセントエルモ。

無駄遣いも減ったかもしれない。
もちろん馬鹿みたいにいろいろ買ったから、セントエルモの良さに気が付くのかもしれないけど、さっさとセントエルモに気が付き遊んでいたら、初期のトリック成長率なんかも変わっていったかもしれない。
この辺りは本当に実店舗があるかどうかの差だよなぁ。
もちろん遠回りをしていっぱいコレクションしてきたユーザーとしては、遠回りしがいのある趣味だとも思う。他の玉石混合の中にもきらりと光る商品はあった。それこそセントエルモほどの弱点のないつくりではないが、数年たってもいまだに遊ぶモデルだってある。
ただここまでのガチ感はない。良い商品というよりも、本格的というべき商品。えープロってこういうの使うんだーって感心する。漠然と思い知らされる。必ず押さえておきたいモデル。