人に薦められる物の少なさよ

今週のお題「買ってよかった2021」

まずは今年のマイヨーヨートレンド重量級クラスから。

ターニングポイント サンクティ・グレイル

とうとう来た80グラムのヨーヨー。そしてチタン。そして6万円。鈍く光るクールなあいつ。高級ヨーヨーとして例の木箱で送られてくるスーパースター。開けたときRAWのターニングポイント2かと思った。でも振ると単一金属モデルで、最大重量ということで、かなり滑らかに動く。

バイメタルモデルのオーディナル1と違って、スタビライザー感が少なく、重さは……とにかく好き嫌いはこちらのほうが少ない感じがする。まとまりがいいというか、セッティングしやすい。この重さと少し小柄な感じを、自分好みに落とし込みやすい。

個人的なセッティングはストリングノーマル、重さと形状で滑りを前面に出しているので、ひももそのあたりを生かすセッティング。そして短めにカット。長いと振り子効果で指に重みがかかる。ひもは短くなるけど、細目だからしっかりバインドできれば投げ出しのパワーを確保。

よく回るし、色物ではあるかもしれないけど、コレクションモデルをとうに超えた戦闘力を感じる。突き詰めた逸品。ピーキーかもしれないけど、何かしらの性能が劣って、何かが最強クラスというよりは、重量全一、そのほか80点という感じの優等生モデル。

 

 

続いて素材厨としての買ってよかった

ヨーヨーエンパイア THOReST

外れなしのエンパイアモデルの中で、最も間違いがない植前選手モデル。トールも強度アップなど見てわかるキャラクターも魅力。今回はオールステンレスヨーヨー。例によって若干重めのモデル。そしてチタンのように主役にするには珍しい素材を使っている。驚くべきはスローしてバインドからのドスンとくる信頼感パワー。

基本のデザインである同時発売のオーディンは幅広でパワータイプだけど、こっちは幅を収めて調整している。スタンダードな大きさではある。しかしこの振り回した時のパワー。そして植前選手の求める強固さをしっかりアピールしている。

軸の太さから一般的なモデルとは違う。ある意味根本からシグネチャー的な製品。

これも重さと相談してのセッティングになるけど、ファットぐらいで短めで、重さをリスクにしないセッティングがいい感じ。ある意味ファットぐらいのほうがパッドの調整が楽しめるしね。

いやーもう少し重くていいから、オーディンとサイズが一緒になったらもっと面白かったのになぁ。オーディンもすごく使いやすくて、持っているヨーヨー中でも少し異質でお気に入り。

 

フラグシップ沼への入り口 

ヨーヨーファクトリー シャッターJDS

特にセッティングしなくてもここまで遊べるシャッターというのが神がかっている。開け本で嫌われないヨーヨーに仕上がっている。

正直遊んでみると、シャープな動きと回転性能の向上は感じたんだけど、正直底までかなって思っていた。でもよく考えると振り比べに使っていた現行のシャッターは自分好みにセッティング済。若干思た目かもしれないけど、クイックな動きと直線的な動きに対応した感じですごい。

振っていて感じたのは、シャッター味の奥底にエッセンス系の感触を感じる。同時期に発売されたコロッSUSもそうだけど、ある程度エッセンスでSUS的な感触は現状の方針として固まっているのか。エッセンスの出来が良いだけにコラボとして血を混ぜるには文句がない。

シャッターというフラグシップにまた一つ遊べるモデルが加わったんだけど、今一ファーストメタルとして評価されないシャッターをJDSからぜひ始めていただきたい。これは素のシャッターとは違い日本人が好む戦闘力最初からマシマシモデル。これを入り口に魅惑のジェントリーシグネの世界に浸ってほしい。

というかシャッターもルーピングモデルみたいな微調整の世界から、時々使ってみると十二分に遊べるんだよなぁ。ガチではないかもしれないけど。一つヨーヨーを買って長く使いたいとなると選択から外れるのかな。