リターン トゥ ベーシック

お題「これ買いました」

少し前になるけど、全世界限定57個の限定ヨーヨー『ヤキニクラウン』が無事着弾。購入競争は例によって繋がるかどうかの激戦。届くと価格的には特にすごいわけではなかったので、思った以上に落ち着いて飾っている。

これまでのクラウンと違いブラスト加工が弱いか、かかっていないためかキラキラして結構かわいい感じで、コレクションとしておくのはいい感じ。

ンで、クラウン。コロナの自宅待機から始まったヨーヨーブームでおそらく一番出荷されたヨーヨー。もちろん。おそらく日本最大手のヨーヨーインストラクター城戸慎也氏のモデルということもあり。買うことに間違いはないし、みんな持ってるから改めて興味が出るということもある。

でも、ずっとヨーヨーをしていると、これよりも良い物もある。ついそれをお勧めしたくなる。でもメディア的な部分での押しがあって、なんだかもんにょりするぐらいクラウンが売れる。

別にそれで気分が荒れるってことはないんだけど、掲示板なんかを見ていると、定期的にそういう流れが見られる時期もあった。じゃあクラウンってどういうところが凄いのか。個人的なクラウンの最高の長所は、振り返るべきヨーヨーとして適当であることだと思う。

今回のタイミングでヨーヨーにハマった人は、きっとボーナスのタイミングで第2、第3のメタルヨーヨーを買ったり、高級モデルを購入した人も少なくないと思う。ヨーヨーを買い続けると、久しぶりに振ってみるかと言って遊ぶヨーヨーが出てくる。ガチヨーに尖り過ぎた時に出戻る製品としては間違いない。

そして性能は城戸氏本人が語る通り。

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そして紐の太さも選ばないし、懐が深い名機だと思う。個人的なそのポジションは2017クラウンとダンカン社から以前発売されていたトルクが担っている。

2017クラウンは回転性能こそ現行クラウンの方が上だけど、それこそなんでも出来るを体現した名機。なんでもできるにバランスを加えている。柔らかさという点では現行クラウン超えてる。マイルドな印象。

トルクは使いやすいサイズ感と、しっかり回っていますとアピールしてくるような迫力は最近のアンダー1万円のヨーヨーにはない。何気にベアリングが優秀なのもある。

何よりモチベーションを維持するにあたっては、みんなと同じかもしれないけど、素直に欲しい物を買うことが一番キープできる要因なんだよなぁ。特に初めてのメタルということになると、気になっているものが間違えているというリスクもある。本来なら実店舗で話を聞くのが一番だけど、次節の折それも難しい。

進むためクラウン。出戻る時にもちょうどよい塩梅のクラウン。間違いないクラウン。

どうしても他の安すぎるメタルではそこまで勘案できない。そして何よりクラウン(とシャッター)は商品に物語がある。どういった経緯で生まれたのか。物語には購入者側に投げるメッセージがある。チャンピオンが勝つために作った以上のロマンがある。単純に同価格帯のものに比べればそのあたりが検討するときの材料になる。

『ビギナー向けに作りました』は各メーカー作っているわけで、それ以上のひきつけるものを持っている。少なくとも公表している。それこそクラウンの最初から持っている魅力なんだよなぁ。

スピンギア社もオリジナルブランドとしていろいろ商品を出しているけど、メタルの商品としてはメタルスピンガジェットなどは遊びやすいけれど、Dサイズベアリングと、対応パッドなど、あえて一段敷居を上げてしまっている感じがある。振り心地は最高だし、遊び甲斐はあるけど、ほかの部分で難易度を上げている印象。

クラウンやシャッターは、一番使われている規格で作って、選択肢をある意味で狭める。もっと言えばある意味正解だけでパーツ構成を行っている。遊び心はないのかもしれない。でも遊び初めの人たちにとってすれば、選択肢の拡大は時に迷子への道になる。

スターターとして優秀で、数も揃えやすくハーフカラーで遊び心もある。いいじゃんクラウン。問題があるとすれば、その次に進めるモデルへの宣伝が欲しいところ。そういうやつがあれば、また界隈はいろいろ話すネタが出来て楽しくなる。

個人的には素材の違いなんかも楽しんでほしいから、二つ目にはこれまたとても遊びやすいウインドランナー7068なんかお勧めしたい。