逆進性阻却論てきなあれ
LOOP2020について
このブログでは時折取り扱われるヨーヨー。各パーツの交換で自分にフィットするルーピングヨーヨーが作れるっていうノリの商品。
在りし日のハイパードラゴンのルーピング特化ともいえる。当時は強度に圧倒的な不安感を抱えていたサイドフェイスのロックパーツあたりにひびが入ったのを覚えている。自分だけのヨーヨー。さらに国産モデルを持ちたいという、コロコロキッズに刺さるアイテムではあったけど、やはり経験値が足りなかった。
当然現代も問題がない…というわけではない。プラスチックモデルのため、金型にたらし込んで形成するから、どこまで行っても個体差というものが存在する。そしてプラスチックパーツを交換することでフィーリング調整を行う。個体差の発生部分がどんどん増えてしまう。主にスターバーストの個体差は看過できない。
何年か前にリワインド渋谷店に、同窓会で上京した折に立ち寄らせていただいたけど、お客さんたちの話を聞いていても、2020よりも720を初心者さんたちに進められていた。というか、これで十分という感じ。
あの当時2020を自分セッティングを詰めていて、高田選手のセッティング以外の良い落としどころが見当たらず煮詰まっていたんだけど、都会の専門店に良く来る紳士たちがそういうのなら……。と思い無理に思い詰めるのをやめた。
そもそも720は何セットも買ったけど、個体差が酷いというものは他のメーカーよりも低く、スペーサーで十分感触が変わる名機。まぁ確かになぁ。
ただどうしても自分フィーリングが欲しい。LOOP UPという最適解があるんだけど、2020独特のおもちゃ感が捨てられない。パーツ交換という楽しさ。気軽に組み替えられて、遊べる。競技用でありながら遊べる要素がほかのルーピングよりも強い。こういう遊びが大切。
ということで危うく発売して2年になりそうなLOOP2020。最近、何とか個人的な落としどころを見つけた。
アクセル 1
スターバースト 片面づつ2と3
スペーサー 片面づつ白と赤
これだわ。
ストリングスは付属品、Kスト(ポリ100)ノーマルとスピンギアショートストリングス(ポリ100)で確認。
スピンギアショートは若干細いんだけど、極端にフィーリングが変わらない。それよりはスターバースト3の製品誤差の方が気になる。これまでパーツ買い溜めていたから、色々差し替えて左右のフィーリングを調整する。
もともとボディの形状が非常にコントロール向きで遊びやすい。ただ内部セッティングをある程度固めないと、素の状態だとどうしても戻りが鈍い。ハイパーヨーヨーに合ったスカる状況にはならないけど、伸び切ったループ時の空転が長すぎるように感じる。
個人的にループ中に、ストリングスをスターバーストが削る感触が強い奴は好きじゃない。最近スピンギア社の『STAR BURST』というヨーヨーのスペーサー交換ギミックを使って遊んでいたら、これが結構スターバーストが削ってくる。720以上なのでちょっと気になる。
大小あれど削る感覚ってひもを消耗させる印象が来る。それがすごく苦手だった。
戻りの感覚は結構好みなんだけどなぁ…とか思いながらちょうどよさそうなひもを探して、ベアリングを……見たいに遊んでいたんだけど、指に来る感触こそ削る感触こそあるんだけど、消耗はあんまりないなと。2020にも転用できないかなって。
そして使いたくなかったスターバースト3の使用を決定。そしてそれに合うアクセルの設定。スターバーストの個体差に衝撃を受けながら調整を行う。そして今のセッティングに収まる。
なんというか。すごく成仏できそうな気分。これでいいんだっていう収まりが出来た感じ。やっとこの商品に執着を寄せる必要がなくなった感じ。もうおイジリに時間をかけずにヨーヨーとして遊ぶことに集中できる感じ。
高田選手のセッティングよりもクイック感が若干低くて、これまでのベアリングのセッティングでホント気分程度なんだけどスピーディーになり過ぎず、コントロールの利いたボディが生かされる感じ。
ああ。やっとループ2020で遊ぶことが出来る。俺はもうあの六角ねじでボディを開閉しないで済む。俺はもう、何も考えなくていい。
初心者紳士の皆さんはとりあえず720で感触つかんで、次は素直にループアップのメタルスペーサーでいいよ。2020は泥沼だよ。
ループアップのメタルスペーサーはナイスペファイヤーにも流用できる万能スペーサー。メタルスペーサーがあればナイスペファイヤーの最大の懸念材料のスペーサー部分も解消。
あとは軸だけ。これは個人の感触だけど、左右7㎜程度削るのが好き。これでボディが割れないようにつければ完成。遊んでいてボディが破損してもボディだけ交換すればいい。さすがにアクセルとスペーサーは…壊れんだろ。
なんかナイスペファイヤーの宣伝してしまった。