大は小を兼ねるのか それを超えはしないか 

Turning Point ハースト

https://yoyostorerewind.com/jp/yo-yos/japan/turning-point/haast.html

あなたの手持ちのヨーヨーを少しづつ増やすためのご提案。今回はターニングポイント社のハーストです。少し大きな体躯。ムッ?と思わせる。

リワインド社…もといクラウンの販売において、クラウンのサイズはちょうど真ん中程度というアナウンスがある。55㎜……うーん。個人的にはどうなん?と。正直57㎜以下まではかなりスタンダードなサイズ感と言える。ショップが判断しやすいよう考えた区分けに目くじらを立てるわけではないが、少し気になる。

今回のご提案商品ハーストは直径58㎜ちょっと。持ってみるとかなりの大きさを感じる。先にクラウンを握っておくとそのサイズ差は納得。じゃあ使いづらいのかって話。

 

 

ヨーヨーは良く回すために、いくつかの課題をクリアして商品化しているように思える。

・形状

当然だけど形状。遊びやすさや動かしやすさを最もネット通販で雄弁に語る。人によっては好きな形状というものあるはずだ。

・重さ

これには材質の違いも含める。バイメタルなどもここに入れ込みたい。外側に重さをしっかり寄せる。そして安定感を産む。硬くて重い素材を使うことで理想の形状の追及だって可能になる。

・直径

ヨーヨーのサイズ。同じ形状であれば大径であればあるほど回る。おんなじモーター・セッティングでも大径のミニ四駆の方が早かったでしょ?あれ。いい加減ですみません。デカすぎるとトリックの弊害になる。トリックのブームや基準点との兼ね合い。

 

 

この辺りの概念というか、技術というか、求めるものが合体されると商品になってくるのかなって。

形状は、そのヨーヨーの名刺代わりと言える。形状を工夫せず、アピールせずっていうものはないと思う。

重さは素材にかかわる部分もあり、かなり販売時の代金に反映されてくる。良い物使っていい物を作る。でも高い。割と後回しされがち。

そして直径。『ど真ん中のサイズ』というものは難しいけど、『売れるサイズ』『違和感のないサイズ感』は存在しているように思える。つまり割と逸脱する意味が無いように思われがちなポジション。

 

 

でもスタンダードなサイズ感を超えたものが、どういった感じで動くのか、いわば直径で回っている感触の良さに言及したモデルがハーストだ。まず確認しておくけど、良く回る。

形状はガタガタと多段形状。横から見ると直線だけのように見えるが、やや反り返る曲線をイメージした感じにも見える。ひもの接触面積と外側への重さの寄せ。そして持ってみると、サイズの割の軽さを実感する。

デカいと、その分面積が増えるから重たいんだろうなと、思うところだけど、軽いと言わないまでも、この程度の重さで済むのかという感じ。これもまたハーストの特徴と言える。

実際に振ってみると軽さを再度認識する。少なくとも重たいと感じることはない。一般的なサイズと言われるメタルを振っているのと変わらない。

それでいてしっかり回っている。横幅は逆にクラウンより狭いのだが安定性は確保されている。サイドスローから始まる横系と言われるトリックでヨーヨーが左右に振られることがあっても傾かない。姿勢制御に優れているし、モノメタルだからヨーヨーに引っ張られる臭みもなく、後半までしっかりと安定した動きを可能にしている。

遊んでいると、どんどんトリックが加速していくモデルではないけど、直径で回すスムーズ感。そして切り返しに対してのタフなボディコントロールは魅力。

モノが大きいから、そのあたりの視覚効果もあるのかもしれないけど、簡単なトリックで言うところのバブルトラピーズ。個人的にバブル感を出したいから、スピーディーにやるのではなく、バブル感増加のため、ふわっと浮かせながらほどく感じでやるんだけど、スピードを出しながらの程期とは違い、一泊おきながらふわっと上げる。ホップ時のストリングにたるみがある位たっぷりとゆっくり。そうすると、着地時にバランスが乱れるリスクがある。ハーストはそういったこっちが勝手にやりたい表現に付き合ってくれる安定性がある。

 

 デカいからって感じではない。回転力はデカさ由来だけど。

 

 サイズ的に難しい技も存在するのかもしれないけど、モノメタルの直径で回す感触はおすすめ。ストレスフリーというか、この安定性は練習機としてはかなり上位。

それに大径ということに食指が止まった人もいるかもしれないけど、ワンスターとはサイズ的に誤差。プラヨー派の方が導入後に違和感はないかもしれない。コロナでヨーヨーに触れてみた人たちにもぜひ味わってほしい独特のフィーリング。

サイバークラッシュでもいいじゃん?いやね。結構違う。サイバーはバイメタル製品のモノメタル商品で形状的にも残り香を強く感じる。横幅の差もあって、振った時の重さの移動感もある。しっかり強いけど、スムーズ感はハースト一択。値段は……サイバー一択だね。突き詰めた感というか、遊んでいるうちに出てくる『なるほど感』は圧倒的ハースト一択。

 

まとまりの良いヨーヨーが多いね。さらに個性的なものはどうだい?

今日のお勧めはハーストっていうんだけど。