ひたむきさだけをみている

ヨーヨーファクトリー エアウェーブ

https://yoyostorerewind.com/jp/by-theme/play-style/off-string-yo-yos/air-wave.html

あなたのヨーヨーバッグを少しでもにぎやかす。ヨーヨー紹介コーナー。

今回はオフストリングという種目で使用するヨーヨー、エアウェーブを取り上げる。最近、それこそ半年ぶりにブログを再起動させている。アクセス状況を確認すると、『エアウェーブ ヨーヨー』で来て下さった方がいるようだ。今更ながら使用感や、個人的に思うことを少しだけ記そうと思う。

オフストリングっていうのは、ヨーヨーとひもがくっついていない。

https://www.youtube.com/watch?v=PNm6C9PMS24&feature=emb_logo

中々動画を見ただけでは伝わりづらいヤバさのある遊び方で、金属ヨーヨーでこれらの技をプレイすることは勧められておらず、オフストリングヨーヨーを買うことを推奨されている。当たり前だ!

遊んでみると、これが結構面白い。技が出来た時の感触はこれまで以上のものだし、ヨーヨーが床に落ちることがままある環境というのは、ヨーヨーやっていても、この種目じゃないと置きづらい現象でもある。ガンガン落とす不思議な気分。

一般的にヨーヨーをコントロールするときのコツが重要になるけど、オフストリングは、その時々の体のコントロールも重要になる印象。何生徒から離れるっていう発想を把握するのが楽しいし、そこが難しい。

 

 

そんなオフストリングの初心者向けとして紹介されているのが、エアウェーブになる。価格はおよそ4000円弱。購入時期は今年の頭。カラーはベースキャンプコラボのオレンジ。どこで遊んでいても目にしっかりと入るオレンジは中々好感が持てる。

一応、エアウェーブを見てゆく中で、エアウェーブ1個では良さが説明できないので、比較対象として以下のものを使用する。スタンダードなものや、初心者として必要なファクターを探す。

『ジャパンテクノロジー/カムイワイド』

『マウル/フレックス』

『ヨーヨーファクトリー/フライト(シム2枚使用)』

また、自分のオフストリングのレベルを確認する。ほぼほぼ成功するのはヨーヨーデータベースの4Aページで紹介されているレベル3程度。レベル4からはミス目立つ。毎日トリックの練習は出来ていないが、フォワードパスマウント→キャッチは毎日100回やっている。そんな俺の使用感想です。

良くネットで言われているのは『噛む』という現象。これは本当によく見られる。他のヨーヨーのように開けポンで遊んでいると、その噛み具合に驚かされる。10回やると3回は噛むレベル。この克服こそがエアウェーブとの最大の壁と言える。

克服のために行ったこと一覧

・よく回るフラットベアリングに変更

・思い切って曲面加工ベアリングに変更

・レスポンスパッドをリワインドオリジナルのブルーに変更

・持っているヒモ総当たりで使えそうなものを探す

・もっと細いストリングを探してルーピングの細いひもを使用

この辺りを試してみたけど、極端な『噛み』への対策とはならなかった。

結局一番の対策になったのは、ベアリングのメンテナンスとリワインド社の販売ページの注釈にあるストリングを使用前に良く伸ばすことだった。普通の伸ばしの倍ぐらい念入りにやることが大切。使う前から戦いが始まっている。

現在うちのエアウェーブは初期装備のベアリングにリワインドベーシックのパッドをつけている。ヒモはいわゆるノーマル。何年か前にスピンギア社のお供セットについていたポリエステル(緑)が一番相性がいい。徹底的に伸ばしたものを使用。以上の環境でフォワードパスマウント→キャッチを100回行ってみた。

今日の成果は100回やってミス1回。噛み9回(分解無しで直せるもの6回、分解・ピンセット必要3回)。成功率は90パーセントという感じ。

半年ともに歩んで、幾分使いやすくはなったが、やっぱり噛むという現象を0には出来ない。なおざっくり手巻きをすると手巻きなのに噛む可能性もある。すごい。

そして他社のオフストリングヨーヨーなら、噛んだ時、グラビティプル的な動作をすると、噛みが解消するときがある。ただエアウェーブに関しては噛んだらすぐほどいた方がマシ。上下動で致命的な食い込みをする。

 

 

でもね、ご機嫌な時のエアウェーブって凄く使いやすい。強度は満点だし。しっかり回ってくれるし、比較対象の機種の中で最も小柄だけどパワー不足はないし、乗せるという動作も幅をしっかり確保しているから難しくない。軽いから練習も捗る。フローレスも持ってるんだけど、あれは…別の競技かっていうぐらい重たい。翌日は俺のコンディションが問題になるレベルの出来。使いやすいんだけどね。練習が長続きしない。

噛みやすいけど動かしやすさや軽量化を意識した、初心者向けとしてはかなりいいスペック。本当にこの噛むというリスクをどうにかできないか。本当にね。現代的な形状をしているし、この小柄さがすごく投げやすいサイズ。

オフストリングって、とにかく下に落としてしまう。それを拾うのがとにかくつらい。おっさんは余計につらい。だからまずヒモに乗る。そしてそれを手元に戻す。そこまでがまずやり易いというのはありがたい。でも噛んでるんだよ。連続して出来ないリスクがある。

本当にね。キャッチの際の戻しがちょっとでも駄目だと噛む。教官としては優秀なんだけど、それって本当に必要?ってレベルで優秀。少しは性能でカバーする意識を持ってほしい。悪い意味での上級者モデル。

他機種。特に価格帯的ライバルであるカムイワイドは、そのあたりはしっかりクリアしている。大径で回転力を確保し、ワイドボディで乗せやすさを担保。さらに噛まない。もっと言えばストリングをほぼ選ばない。初めての方なら太めの紐がいいが、ある程度慣れてくると、ノーマルで十分遊べる。とても遊びやすい。練習が捗る。

そしてフレックスはマウルらしさを詰め込んでいる。とにかく遊びたくなるこの滑らかさ、そして噛まないし、ストリングを選ばない遊びやすさ。少々価格が高いが、マウルらしさは詰め込まれている。

 

 

悪口先行になってしまう。ただトリックをどんどん覚える時間帯に、噛む可能性が高いアイテムで練習するのは凄いストレスになる。最近発売されたモデルはどのメーカーであってもすごく使いやすい。その中でどうしても一歩劣る。

ただご機嫌な時の操作性や出来るトリックを連続してプレーしたくなる名機の可能性を示した機種でもある。フライトみたく公式のスペーサーが出ないと行き止まり感あり。

それにノーマルがおすすめというのも、『ヨーヨーファクトリーの製品はノーマルの太さのストリングで良いパフォーマンスを出せます』って宣言しているわけで、いちいちヒモに悩む必要がない。

そういったヨーヨーファクトリーの野心もつぎ込まれ、そのためにギャップが狭くなり使用感が悪くなる。というかフライトでの課題を反省してくれたらもう少しどうにかなった話ですが。

 

 

結論としては遊びやすいし、可能性を持っている一つではありますが、ギャップ幅を改善する何かがないと、どうしても初心者はストレスを感じる。近くに実店舗がある人はいいけど、他大多数の地方のプレイヤーは手に余るヨーヨー。

同時にあと1㎜満たない小さな課題が評価を大きく固定させてしまっている。

その結果、きっとオフストを始める人がいればきっとこう言う。

 

オフストを始めたい?カムイワイドが鉄板だね。財布に余裕があればフレックスの遊びやすさも良い感じだよ。エアウェーブ?上手くなってからでも十分間に合うよ?