サンキューです

今週のお題「おとうさん」

大人になればなるほど、おやじの偉大さには恐れ入る。家族で父の日を祝うのは俺だけなんだけど、やる価値はあるよ。

立派に育ててもらって、大したことが出来たいないことが本当に申し訳ない。結婚も、子供もいなくて申し訳がない。出来れば親父が喜ぶようなことをしてやりたいんだけどな。物を買ってあげるぐらいしかできない。

子供のころから感謝をしていなかったわけではない。大学まで入れたのは親父のおかげだし、最初の就職は親父が取り計らってくれたからだし。ガキだから一人で生きてゆけないとか、そういうレベルじゃなくて、とにかく世話になっている。

仮に自分の子供が、自分みたいな出来損ないの時に、ここまでフォローしてあげれない。自分の職場に入れてあげることぐらいはできるかもしれないけど、正直もっといいところに働いてほしい。

いつも家族のことを考えて…とか、当たり前のことじゃなくて、穏やかでいてくれて本当に助かっている。ときどき変なことをするけど、それ以外は本当に我が家のお地蔵さまとして機能している。

自分が未熟だから、余計わからないんだけど、家族を養って、子供を養って、そこまでどうしてしてくれたんだろうな。自分の親だけど、親だからこそか、ここまで手をかけてくれたことに感謝と同時に不思議さも感じる。

親っていうものがそうなのかもしれないけど。

小さな頃って親に感謝するってことがない。記憶をさかのぼると、小学1年生の時だったか、俺が通学路沿いの家のガラスを割った犯人扱いを受ける。学校の先生も話を聞いてくれず、犯人に認定された。

当然親にも連絡が行き、無事半ドンの午後親父がガラスが割れたところに俺を連れに詫びに行った。当時は信じてくれなかったのかと残念がったけど、事実かどうかは別として、まず親として頭を下げてくれたことで責任を果たしてくれたんだな…と。

顛末として、出てきたおっさんが俺が犯人ではないことを説明する。何だったんだよという話なんだけど、今度はその足で学校まで行って、状況を説明してくれた。まぁ学校は謝らなかったんだけどね。

いろんな感情が湧き出た事件だったけど、この人は俺のために頭を下げてくれるんだと、なんかいい意味で実感した。そしてそのまま恩返しが出来ずにいる。

『いつもありがとう』としか言えないけど、いつもありがとうだよ。