見せつけてこその力強さ

かたまり感について。
この夏のヨーヨーエンジョイ勢のじじい一番の驚きといえば、DV888屋さんとしての側面を持つリワインドさんが、最近入荷しなくなったというか、存在を忘れてしまっているということ。
事実上購入はスピンギアさんに頼ることになった。コロナ以降のにわかなヨーヨーブームの際にはヨドバシカメラ通販でも買えたりした名作。今では取り扱っていない。もちろんもちろん、ウィップなんかも取り扱っており、ヨーヨーのラインナップの中で浮いていたのも事実。
DV888という名作はよりはずれのない現在のヨーヨーにおいて、今一伝えることを忘れている伝統的存在価値を持っていた。そう。かたまり感。よくリワインドさんの城戸さんが商品を『ソリッド感』という言葉で表す。素材の硬さからそう感じる動きが出る。これは意外と伝わりやすく、素材と調整でこんなに変わるのかとか、感じるところの大きいエレメントだと思う。
でもかたまり感というのはそういうものではない。メタルヨーヨーを初めて触る人にとってのある意味予想通りの気持ちにさせる。金属だから…という説得感。サイズの割の重さがそうさせるのだけど、このメタル感。昔のダイキャスト玩具感と共通する子の感触。今絶滅危惧種になっている。多少小さめのヨーヨーは存在しているけれど、サイズCベアリング・スリムサイズパッドとなると、かなり珍しくなっている。そして伝統的モデル。どこかヨーヨーファクトリーをジェントリー屋さんであり、シュウ・タカダ屋さんであり、DV888屋さんと思っていただけに、公式販売代理店のリワインドさんが取り扱わない感じになっているのは、残念というか、時代の流れというか。はい。
ちょっと小ぶりで、横幅もあまりなく、振るとどっしり、持ってるだけで重みを感じる。引き戻し版を買うとバインド化の際にはアクセルの交換という、最近のモデルよりひと手間掛かる。でも重さを逆手にとって、ここでチタンアクセル突っ込めば、ボディの存在感を生かした遊びが可能になる。売れ行きは知らないけれど、今でも十分遊べる。遊べるというのは現代のものと対等に戦えるという意味ではなく、今日日の商品では感じることのできない良さを備えているということ。それだけで価値あるね。ありがとう。
直径が同じ程度のものはたくさんある。TP2などそれに当てはまるが、軽快というわけではないが、必要最小限に重さをとどめている。ピックアックスなんかは降り心地をよくするために重さもしっかり抑えられている・重さは不快感とトレードするものではないけど、どうしても体積が小さい訳で、そこにウエイト感が強いというのは、操作感にも影響を与える。
かつてホップ系トリックを覚えていたころ。よく使う最新モデルではスイスイ出来ても、DV888はその小柄さ、フィーリングの違いから中々成功率で並んでも、独特の感触は新しい課題を俺に投げつけていた。
TP2が出たので、ついでにそのフルチタンモデル、サンクティグレイル。80グラムを超えるヘヴィボディ。でも重量調整が聞いていて。 DV888で遊びなれていると。めちゃくちゃきつい感じはしないかも。
重さは回転力につながる感じだけど、ガチ中のガチ商品はそれに難しさを持ち込まない。まぁ重さをそのまま残すというのもシンプルである。
これで、DV888はスピンギアオンリー。同じかたまり感を持つモデルとしてスピンギアのメタルウイング。そしてマジックヨーヨーのT9ぐらいか。逆にこの辺りがアマゾンでも買えるという環境に感謝する時代が来るとは思わなかったよ。
エンパイアのリトルフォックス、トップヨーのフォトンも終わってしまった。まぁこの辺りは小さいだけで、かたまり感薄いから…。