認めることが出来るのだろうか 

あなたのヨーヨー置き場に新しい風を吹き込ませるヨーヨー紹介。

今回の槍玉はマジックヨーヨー社 『Bi』。

https://www.amazon.co.jp/B08BF76HYC?ref_=ast_sto_dp&th=1

アマゾンでも取り扱っている。スピンギア社が販売しており、同社では初めてのメタルヨーヨーとしてもバイメタルでありながらもおすすめされている。

サイズはほんの少しクラウンよりも小さい。幅も同様。しかし価格はクラウンより安く、アウターメタルのバイメタルだ。

そしてBi…ビスマス鉱をイメージさせるサイドフェイスデザインがかっこいい。マジックヨーヨープロダクトモデルの中では上位クラスのカッコよさ。

1位はスカイヴァ。

いや。中華モデルってマジックヨーヨー社に限らず、マジでデザインダサいのが多いんだよ。振ってみるとそつなく作っていて、遊ぶほど発見が多いんだけど、お外で振るにはちょっと…みたいなのが多いが、Biにはそういった杞憂は付きまとわない。

付き合ってるって思われたくないし……。みたいな。出来るやつなのに。

握ってみると標準的なサイズ。ちょっと小さいかも。誤差的に感じるぐらい。持ったと場所によっては誤差レベルの重さがこちらも感じる。

形状はステップストレートで外周部にステンレスリム。とにかく角を落として丸く作りこんでいる。サイドフェイスもすり鉢状の丸みがあり、この丸みはフィンガースピン推奨というよりは全体のデザインの落とし込みとしての丸みだと思う。

もちろんスピン可能だけど、イラストがある方で回すと削れるかもで注意。

振ってみると、メタルの回転制度とバイメタル的な安定感がかなり前面に出ているが、引っ張り感はかなり少ない。そして滑りが本当に良い。初期装備のストリングで遊んでるけど、横トリックでもかなり滑りの良さを実感する。マジ好感。

最近キャンディレインのムーブから何かできないか、横コンボをいじっているんだけど、そういったコンボの分解や動作の差し込みなど、ゆっくり動かしながら遊んでもきっちりコントロールできる。つまり安定性があるんだろう。

実際。現代において引っ張り感強いバイメタルは減った。チャイナモデルの格安モデルでもしっかり継承され、ほぼローリスクのバイメタル入門機として安定。

昨今のヨーヨーブームにおいて、日本2大ヨーヨーショップ、リワインド社とスピンギア社。ヨーヨーの供給はほぼこの2社に頼りきりだ。

ブームの火付け役で『ガチ』で間違いがないリワインド社。

『なんでもある。』そこから探す楽しさがあるスピンギア社。

リワインド社はプラスチックモデルでバインド習得後は、城戸慎也氏シグネチャーモデルのクラウンへの移行をお勧めしている。クラウンというよりは、とりあえずはバランス型のメタルへの誘導を行っている。

一方でスピンギア社はバイメタルを進めてくる。

プラヨー→プラヨーバインド→モノメタル→バイメタル

こういった流れがあるとするなら、ほんの少し流れを簡略化している。

プラヨー→プラヨーバインド→メタル

というとらえ方が出来る。価格が抑えられていること、製品のスペックが安定しているから、十分初めてのメタルになりうる。順序通り行うことが成功への近道かもしれないが、ヨーヨーで食っている人たちが進めている。

はっきり言って店員の言う通り買うべきだし。遊んでいるとそれが自分の指先で証明される遊び心地の良さ。ひもを短くしてクイックな動きで遊んでも良しの名器だ。

それにメタルを買おうとするところまで、ヨーヨーで楽しめてるってことは、それこそメタル枠なら何でもいいと思うんだよ。ショップおすすめのメタルでもバイメタルでもいいし、それこそショップで遊ばせてもらって、高級モデルを買った方が将来的コスパは抑えられる。

というか現状安定供給されている中華バイメタルという枠で見ても、失敗がないモデルとしておすすめ。嫌いな言葉がだ、コスパとプレイバリューはかなり高い。

実質旧モデルに当たるステルスというバイメタルがあった。こっちはかなりフィンガースピンに寄せたモデルだったが、内側のステンレスとアルミの折れ曲がりの境目が少しシャープだった。これが結構個人的ネックだった。

普通に遊ぶ分には十分すぎるのだけど、フィンガースピンに寄せたくせに、少しずれると指先にダメージが来そうな恐怖があった。実際詰めにダメージあり。

自分の下手を棚に上げ、こんな小さなことで遊ぶのが嫌になったりする。

しかしBiはそのあたりの問題点をクリア。実質俺得。そして初心者得。これだけ丸ければ鈍器感・凶器感はかなり下がったと思う。怖くなく、そして攻めたデザインがかなりお気に入りになると思う。

最後はにわかマジックヨーヨーユーザーの俺が嬉しかったのは、例の黄色いパッドやベアリングではなかったところ。ちゃんと上級ラインの商品ということできっちりランクの上がったパーツを搭載している。こういうサービスも初心者に押すポイントとして高い。

個人的には段階を踏む以前に各ショップはメタルへの移行を徒に早めるのではなく、プラヨーで遊べる幅を広げてほしいと思っていた。メタルまで買ってしまうと、結果的にお金をたくさん使ってしまう。

ショップとしては売れてなんぼだ。そしていろいろなトリックが出来る喜びを伝えるつもりなのかもしれない。ちょっとその速さに懐疑的だった。どんどん買わせて、最後はバイメタルまで誘導するのかと。

そういった中で、最初からバイメタルが選択肢にあって、価格的にも性能的にも非常にパフォーマンスの高いモデルが現れた。ヨーヨーの買い方が変わるモデルだなと。買い物の自由度が上がる感じ。メタルを買い始めた人たちもまずBiで、バイメタルの感触をつかんでほしい。

 

 

チャイナヨーヨーの良心を知りたいって?いいヨーヨーがあるよ。

Biっていうんだけどね、ひょっとしたらこれから買うべきだったかもね。