備忘録バイメタル2002

今年買ってよかったバイメタル
・オーバードライブドラウプニル
どうしてもレスポンスのサイズ的に難しくて、購入が後回しになっていたリクリヨーヨー。やっぱり共通サイズにしないっていうのは溝を作る。言ってしまえば共通サイズのメーカー縛りにするか、リクリのみにするか。ヨーヨーにはまっている具合によってぶち当たる問題。
遊んでいると大径・軽量でよく回る。軽量といっても不安になるものではなく。必要な重さやマウントの際の動かしやすさは本物。他メーカーのものと比べると横長というよりは縦に長く…といってもそこまで極端ではなく、直径の広さによって少し際立っている。遊びやすい王道サイズ。
時にスイスイは行き過ぎるとちょっと違うところに着地するが、ドラウプニルは移動の際に重さで行き過ぎを防止している。重すぎるのはあれだけど、ある程度の動かすための感触としては必要な要素であることがわかる。そして本当に遊びやすい。
ヨーヨーやり始めてハマったらリクリのバイメタルを買ってしまえば、一番長持ちするかもしれない。無人島に持ってゆくヨーヨー1位です。


・ソキウス
ラディウスのバイメタルモデル。モノメタル時代を超えバイメタルになるっていうのが予想外だった。モノメタルの一体感とスピード型というこれまでの印象をどう変えるのか。というか変える必要があるのか。
投げ出しはセッティングもあるだろうけどかなり力強く重みすらあるけれど、コントロールしやすく、当然重みはモノメタルよりはあるけれど、左右に走り回るような感じはなく、なんだかんだでスピードは出る。そしてステンレスパーツにもブラストをかけたことで優しい操作感というイメージを増強させている。といっても前作の7068はかなり踏襲している感じがある。これまでのユーザーも安心。
小さな動きのところで加速するような、どこからでも加速してやろうという感じが継承されているところもベネ。


・ヴァニタス
レバ剣のバイメタル。そう思い込んでいるユーザーの記録ということを忘れないでください。
レバ剣よりさらに幅広になってバイメタル。ルックスはかなりかっこよく惹かれるユーザーも多いと思うが、レバ剣ユーザーが感じるデメリットがバイメタルになっても余り解消されていないように感じる。むしろメリットはより強化されていることになっているが。
遊んでいるとその大きさにあわない動かしやすさ。軽さが新鮮にくる。そして大きさとレバ剣譲りの形状は横広であることの握りやすさを感触的に伝える。バイメタルになることでバランス強化を得た。ただ横にでかすぎる。ストレートに近いフォルムで重さがない訳ではないが、それ以上に走る感触があって、
悪い感じはないんだけど、遊んでいると思った以上にでかさがアピールしてくる。ストレスマッハというわけではないけど、廉価の価格帯のレバ剣は、所有欲であったり、トリッククリアのための幅広とかあるかもしれないけど、ずっと遊んでいるとある程度の大きさとか、好みの形状とかに集約するイメージがあるだけに、これは…という感じ。
大きな形状も売りなわけで人前でやる人からすると別メリットもありそう。ソフトなタッチングだから決して嫌いになれない。でもほかの強豪が強い。


フェザーン
雉も鳴かずば撃たれまい…でおなじみの雉という名を与えられたヨーヨー。発売日に買いました。最近副箱に入っていたそうですね。悔しい訳ではないです。
強烈な個性がだいぶ無い分。かなりの優等生ヨーヨー。トータルバランスの高さから良さが見えにくくなっている。過敏にならない幅広モデル。
クラウンstよりはがき1枚分ぐらい厚みがある程度で『勝手知ったるサイズ感』という印象を持たれるユーザーも少なからずいるはず。
感触はスピードというよりも安定感と、落ちてきたときのスリープ力のしぶとさをかなり前に出したモデルって印象が最初にある。手癖トリックなんかの順番をいつもと変えてやったりするとその感触がだいぶ分かるかなぁって。最初にスリープが低下しやすいトリックを組み込んで、そのあと最後にもう一度やっても結構しぶとく動く。
オーバードライブドラウプニルはどんどん難しいところにチャレンジすることでよりよさが出てくるけど、フェザーンは普通に遊んでいても、まるで伴走してくれるように良さがジワリとわかる。
正直今年のバイメタルヨーヨーの良し悪しはフェザーン基準になってしまう出来。高かったけどね。


・タイムジャッカー
重たくはないけれど非常にまったりとした動きになると無敵。同メーカーが数年前に発売したシノレスのバイメタル化というイメージが勝手に付きまとうぐらい、
個性という点では似ているように感じる。振った時のパワー感とか。スピードを出すのに向いていないのではなく、ゆったり動くことに重点を置いている。
そして何よりというか、マイナスアピールかもしれないけど、このヨーヨーはこれまで紹介したものよりも圧倒的にひもを選ばない。最近はショップブランドのストリングも出始め、安くて遊びやすい環境ができつつある。だから悪いひもへの遭遇率は低くなり、何なら捨てればいいんだけど、なんとなく残ってしまう扱いずらい低レベルのモノも難なくこなす。
それってある意味で起訴設計の優秀さでもあるし、もっと評価される部分だと思う。もちろん細すぎるのはだめだけど、ライダー由来のネーミングセンスからの武器を選ばない無敵感と、手に取りやすい価格とマイルドで触れる名機。


・フラッシュバック
事実上の正解(2022購入調べ)。レスポンスパッドの悩みなどを乗り越えるつもりのない紳士淑女にはこれしかないという感じ。言い過ぎだけど。振ってみてわかるけど、目指すところが違うという感じが出る。スポーツモデル的な超名作。
一見リムは細いし、パッと見たところでの個性が乏しい。しかし握ってみるとかなりの質感。そして振ってみると重たさの中の加速を見せる。
この感覚は近年のヨーヨーの中利ではかなりの異質感。そして特別幅広でもないのに、これが多分一番ホリゾンタル入門向けかもしれない。
まず本当に触ってほしい。流行りのリムがどっさり乗っているわけではない。7000番台の攻めたボディにステンレスリムは最近のものに比べるとシャープ。ぶつかると痛いけれど、それでもこれが一番使いやすい。攻めた設計なんだよ。振り心地とこのソリッドさとイカした感触でこの価格っていうのはすごい。問題は初期パッドなんだけどまぁ。ちょっと遊んで剝がしてください。

ホビー漫画やアニメのような、ヨーヨーがこの世のすべての世界に転生するなら持ってゆくヨーヨー第1位。